オリンピックでの野球の見所

勝負の最中

2020年に東京でオリンピックが開かれますが、よく知られている通り、競技として野球が復活しました。では、メジャーリーガーは参加するのかというと、現時点ではかなり微妙な情勢です。というのは、オリンピックはシーズン中に行われるため、派遣するのであればシーズンを中断するか、もしくは代表選手抜きでやらなければいけません。そのため、今までメジャーリーガーが派遣されたことはないのです。

もしメジャーリーガーが派遣されないとなった場合、日本チームも日本プロ野球の選手のみで構成される可能性が高いです。

では、そうなった場合の見所はどこになるのでしょうか。まず、今までと大きく違うのは、開催場所が野球の人気が特に高い日本であるということです。会場は主に横浜スタジアムが使われますが、日本代表の試合だけではなく、アメリカ代表を始め、各国の試合も満員になるでしょう。当然、選手のモチベーションが上がってくるので、白熱したゲームを期待することができます。

また、現役のメジャーリーガーは来ないかもしれませんが、メジャーから離れてアメリカの独立リーグなどでプレイしている大物の元メジャーリーガーたちが参加する可能性があります。

アマチュア野球も人気

ベンチにバットとグローブ

アメリカと違い、日本ではプロ野球だけでなくアマチュア野球も人気です。アマチュアからプロへとステップアップする選手をリアルタイムで観戦し応援できることも、野球の面白さの一つとなっています。

神宮球場は大学野球の聖地と言われ、かつてはプロ以上の高い人気があり、スタンドが観客で埋め尽くされていた時期もありました。

以前に比べて下火となりましたが、春と夏に開催される高校野球の全国大会は未だ高い人気を誇り、バックネット裏の座席が取れない問題がニュースとなったこともあります。

日本とアメリカの大きな違いは、組織にあります。日本では各都道府県ごとに地区予選が実施され、夏の大会では勝ち上がった高校のみが全国大会へと進出、春の大会では秋季大会で好成績を収めた高校だけが甲子園へと駒を進めることになります。一方アメリカでは高校によって階層化され、トーナメント戦ではなく各州でリーグ戦を実施、上位チームだけが州の決勝トーナメントへ駒を進めることができます。しかし、甲子園大会のような全国規模の大会が存在しないため、大きな盛り上がりを見せることはありません。日本で実施されている、予選から負けたら終わりの一発勝負は、多くのドラマを生んでいることは間違いないようです。

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